日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G01 大気微量成分の地球化学
モンゴル・ウランバートルにおける大気粉塵中の有機化合物を指標とした環境評価
*鈴木 雄太山本 鋼志
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キーワード: 大気汚染, 有機物, 環境評価
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p. 80-

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抄録

UNICEFによると、ウランバートルの冬季大気汚染のレベルは「世界最悪」といわれており、2018年1月30日にはWHOの定めるPM2.5の一日当たりの環境基準値(25μg/㎥)の133倍にも及ぶPM2.5が観測された。エアロゾル粒子の供給源として、(ⅰ)火力発電における石炭燃焼(ⅱ)都市部における交通車両(ⅲ)ゲルにおいて暖房・調理のために石炭をはじめとした様々なものの燃焼 などが挙げられる。Fukuda(2016)によれば、大気粉塵量の多い冬期に高い全炭素含有量を示し、有機化合物が多く含まれることを示唆する。本研究においては、ウランバートルの大気粉塵中の有機化合物(脂肪族炭化水素・芳香族炭化水素)の分析を通してその起源を探るとともに、特に冬季の大気粉塵には多種の有害物質である多環式芳香族炭化水素(PAHs)が含まれると考えられるためその同定・定量を行った。

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