日本地球化学会年会要旨集
2019年度日本地球化学会第66回年会講演要旨集
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S02 地球メタロミクス
高速多点レーザーアブレーションーICP質量分析計が実現する多元素高感度分析および高速イメージング分析
*平田 岳史槇納 好岐山下 修司クー フィーシン
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p. 35-

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抄録

高周波誘導結合プラズマイオン源質量分析法(ICP-MS法)は、大気圧高温プラズマをイオン源として用いた質量分析計であり、高感度かつ迅速な元素分析・同位体分析法として様々な分野で広く活用されている。 最近のICP-MS装置の分析性能の向上、特に分析感度やマトリックス耐性の向上に伴い、レーザー照射径やレーザーエネルギー(掘削深さあるいは速度を決定する因子)の自由度が広がり、固体試料の局所分析(約2µm~30µm程度)や深さ方向分析、さらには、試料の広領域(数百ミクロン角〜1cm角程度)の平均組成分析や元素イメージング分析(マッピング分析)が可能となった。 本講演では、高速多点アブレーション法を用いた固体地球化学試料の元素分析の実際と、高速多元素同時イメージング分析法やナノ粒子用ICP-MSを組み合わせたハイブリッドイメージング分析法に向けた装置開発の現状を紹介する。

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© 2019 日本地球化学会
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