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南東グリーンランドSE-Domeのアイスコア試料中に含まれるエアロゾル(水溶性塩微粒子)の化学形態や混合状態に着目してラマン分光分析を行なうことで,南東グリーンランドにおけるエアロゾル輸送過程と将来予測を行なった。スペクトルから単一粒子の一部が混合物であることがわかった。特にCaSO4とNaNO3の混合物が多くみつかり,1993年以降に割合が増加していたことがわかった。CaSO4は単体だと雲核形成能が極めて低いが,混合物形成によって雲核形成能が増加する。また,2000年以降のこの地域におけるCaSO4の起源は,グリーンランド沿岸の露岩域であると推定される。このまま氷床の縮小が進行した場合,沿岸域でCaSO4+NaNO3混合物が形成されやすくなり,雲形成がより促進されると考えられる。