岩木川で採取した底質およびPOMサンプル中の微量元素濃度を測定し、鉱山廃棄物およびダムの生態系への影響を評価した。鉱山廃棄物はダム湖の傍に投棄されていたため、下流の河川生態系への重金属の影響が懸念されていた。また、2016年の新ダム完成後、ダム湖の水位は上昇しており、放水地点は水力発電所の移転を伴い変更された。マンガン等の重金属を含む鉱山廃棄物は、ダム完成前に撤去された。その結果、岩木川の微量元素は変化すると考えられる。これらの現象を解明するため、底質とPOMの微量元素をICP-AESで測定した。