日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
会議情報

G8 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
太古代岩石の142Nd異常に対する質量依存Nd同位体分別による影響
*深井 稜汰浅沼 尚小宮 剛横山 哲也平田 岳史若木 重行
著者情報
キーワード: 太古代, 142Nd, TIMS, 同位体分別
会議録・要旨集 フリー

p. 117-

詳細
抄録

146Sm–142Nd放射壊変系列は、初期地球におけるケイ酸塩分化過程を解明する上で鍵となる情報である。約35億年前までに産出した太古代岩石に見られる142Nd/144Nd比の正異常・負異常は、質量依存または非質量依存の同位体分別が影響した可能性がある。検証のために、オーストラリアのPilbara craton, North Pole Dome地域の火成岩試料の Nd同位体比を測定した。 先行研究とは異なり本研究では3種類の岩石から142Nd/144Nd比の負異常が検出された。加えて、それらの試料にはNd安定同位体比にも異常が見られたことから、試料が天然で質量依存同位体分別を受けた可能性が高い。質量依存同位体分別の影響は今までの太古代岩石の142Nd研究において考慮されておらず、データの見直しが必要である。

著者関連情報
© 2020 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top