日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
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S3 考古と文化財の地球化学
非破壊蛍光X線分析によるトンボ玉の材質調査
*村串 まどか
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キーワード: ガラス, 蛍光X線分析
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p. 201-

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抄録

古代の日本列島には多種多様なトンボ玉(装飾付ガラス玉)が流通した.これまでに明らかになっているだけでも130以上の遺跡等から出土しており,科学的な調査が行われた事例もある.本発表では,列島内出土品を中心に可搬型蛍光X線分析を用いて行ったトンボ玉の化学的調査成果を報告する.トンボ玉にはいくつかの種類があるが,本発表では2種類以上の異なる色調のガラスを模様として嵌入させたガラス玉を対象とした.組成分析の結果,対象としたトンボ玉の多くは,地となるガラス玉(主に青色や紺色)と嵌入されたガラス(黄色等)では,一次生産地域が異なるガラスが用いられており,既報の事例と共通していた.日本列島で発見されたトンボ玉の製作地域や流通ルートの解明のために,今後さらなる調査事例が増加することを期待したい.

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