日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
会議情報

S3 考古と文化財の地球化学
ブルガリア前期青銅器時代におけるテル型集落の土器胎土に関する学際的研究
*千本 真生柴田 徹金成 太郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 202-

詳細
抄録

本研究では、ヨーロッパ南東部のブルガリアに位置するテル型集落から得られた土器の胎土の特徴を、光学顕微鏡とXRFで調べて土器素材の産地について検討した。分析対象はデャドヴォ、エゼロ、ソコル、ノヴァ・ザゴラ遺跡の計185点の土器片である。分析の結果、四遺跡の土器胎土を五つの類型に大別した。各遺跡を代表する胎土類型の特徴を、地質図を用いて周辺地質の特徴と比較したところ、各遺跡から約7 kmの範囲内で土器素材産地の有力な候補となる場所を見いだすことができた。デャドヴォ、エゼロ、ソコルの三遺跡で主要な胎土類型の土器は、各集落で用意した素材で作られていたと推測した。一方、ノヴァ・ザゴラ遺跡に関しては、土器作り用の素材をエゼロ遺跡と共有していて、両遺跡の集落間関係は他の集落間のそれとは異なって、より緊密であった可能性が高いと考えた。

著者関連情報
© 2020 日本地球化学会
前の記事
feedback
Top