日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
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G2 環境地球化学・放射化学
河川・汽水・沿岸域における溶存態有機物の特性変化
*宮川 和大長尾 誠也芳村 毅加藤 寛己伊佐田 智規
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p. 30-

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抄録

溶存態有機物の主要成分である腐植物質は河川から沿岸域への鉄の移送に重要な役割を果たしている。また、腐植物質は河口域における塩分の上昇によって一部が凝集沈殿し、濃度や特性が変化することが知られている。本研究では腐植物質が持つ蛍光特性を利用し、三次元蛍光スペクトルの測定から腐植物質の蛍光ピークの波長位置や濃度を見積もり、河口域から沿岸域にかけて移動に伴う腐植物質の特性変化について検討した。北海道東部の別寒辺牛湿原を流れる河川、汽水湖の厚岸湖、厚岸湾における調査の結果、厚岸湾では腐植物質濃度の低下が確認された。さらに、腐植物質の蛍光ピーク位置が短波長側へシフトする蛍光特性の変化も認められた。発表では高速液体サイズ排除クロマトグラフィーによる分子量分布の変化も含めて考察する。

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