主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 43-
テルル(Te)は、深海底のマンガン団塊中に極めて高濃度で存在する。Teは有用なレアメタルであり、Teがマンガン団塊中に濃縮するまでに海洋内で経る過程、広い海洋のどの海域にTeが高濃縮するのかの理解が重要である。これまで固体の分析・解析的な研究により、海水中からマンガン団塊中へのTeの取り込みが高濃縮の要因であると報告された。一方で、高濃縮に深く関わる海水中Teの酸化還元化学種(Te(IV)、Te(VI))に関する知見は乏しい。海水中Te化学種の分析法の一つであるMg(OH)2共沈-水素化物発生原子吸光法は、用いる試薬がNH3(aq)のみであり、Blankを低く抑えることができる一方で、多数の海水試料分析には適さない。そこで本研究では、Mg(OH)2共沈によるTe化学種の濃縮、陰イオン交換樹脂カラムによるTeの相互分離における最適条件を見出し、外洋海水試料に適用可能な海水中Te化学種の濃縮分離法の開発を行った。