主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 102-
風化花崗岩を主体とするレアアース(REE)イオン吸着型鉱床(イオン吸着鉱)は世界の重REE供給量の80%以上(Li et al., 2017)を占める重要な重REE鉱床である。一般に花崗岩はマグマの結晶分化作用により軽REEに富むが、重REEに富む花崗岩(イオン吸着鉱原岩)の成因には分化の程度(分化が進んだマグマほど重REEに富む)に加え、マグマ固結後の外因的な熱水変質作用の関与が示唆されている(Xu et al., 2017)。一方、花崗岩中の全岩REE濃度は随伴鉱物だけでは説明できず、マスバランスの達成には鉱物粒界に存在するであろうREEを考慮する必要があることが指摘されている(Suzuki et al., 1990)。以上より、本研究では「イオン吸着鉱の原岩は熱水由来の重REEを鉱物粒界(熱水の通り道)に濃集している」という仮説を立て、粒界における重REE(イットリウム(Y))の検出を試みた。