希土類元素(REE)の一つであるユウロピウム(Eu)は地球の物理化学的条件下でEu(II)あるいはEu(III)として存在するため、地球化学においてREEの中でも重要な元素である。本研究において、天然試料中の微量なEu (< 1 mg/kg)のX線吸収端構造(XANES)スペクトルはBragg型分光器を用いた蛍光モードにおいて決定された。分光器によるEu Lα線とMn Kα線の効果的な分離はXANESの高エネルギー分解能化を可能にした。高エネルギー分解能蛍光検出(HERFD)を用いた内殻電子の寿命幅が広がる効果の抑制によるXANESピークのシャープ化もXANESスペクトルに基づいたEu(II)/ Eu(III)比 ( =0.01)の決定に貢献した。