主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 114-
地球表層から内部に至る揮発性元素の移動、存在量、循環様式は地球科学における未解明の問題の一つである。マントルに存在する揮発性元素の起源と量について理解するためには、マントル由来の火山岩である大洋中央海嶺玄武岩や海洋島玄武岩に含まれる揮発性元素の分析がカギとなる。これまでに行われてきた水、二酸化炭素、塩素、フッ素等の揮発性元素に関する研究を概観すると、水はスラブが沈み込む時の脱水作用の影響を受けているものの、フッ素や塩素の一部は地球表層からマントル深部へ運搬されていることが示唆される。一方、炭素についてはその溶解度の低さのためマグマ源が含む炭素量の下限値しか与えられていない可能性が高く、今後のさらなる研究が必要である。