主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
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富山県射水市上空においてヘリコプターを利用し、大気中の過酸化水素、ホルムアルデヒド、オゾン、二酸化硫黄濃度やエアロゾル粒子個数濃度の測定を行ってきた。2020年8月5日の観測日は、小笠原諸島の西之島の噴火活動の影響を大きく受けており、二酸化硫黄や微小粒子個数濃度が高く、過酸化水素は夏季としては非常に低かった。ホルムアルデヒドは過酸化水素よりも濃度が高かった。2021年3月17日の観測日は、比較的規模の大きい黄砂現象が観測され、粗大粒子個数濃度が低高度で非常に高かったが、高度約2400mでは低く、黄砂粒子の影響が高高度には及んでいなかったと考えらえる。過酸化水素濃度は非常に低く、寒候期であることに加えて、黄砂粒子表面での分解が起こっていた可能性も考えられる。