主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 132-
次元圧縮は、直観的な理解が難しい多数の項目を同時に理解しようとする際に、隠れた構造を見出すことができる有効な多変量解析の手法である。熱水域で採取された地質試料の化学組成は、様々な地球化学過程の積分結果であると考えられる。これらの要素を抽出して議論することができれば、熱水域の様々な化学過程の理解が進むと期待できる。本研究では、微量有用金属元素の挙動の解明を念頭におきながら、広範囲で採取された地質試料の多元素化学組成データセットに対する統計手法の適用性の検討を目的とする。沖縄トラフの複数の熱水活動域で採取された地質試料の化学組成データに、主成分分析と独立成分分析を行って結果を比較した。分析の結果、化学組成を支配すると考えられる要素がいくつか抽出され、いずれの手法でも鉱物種を大別する成分が存在した。今後これらを用いて有用金属元素の挙動を特徴づけるパラメータを見出すことができているか検討したい。