主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 131-
リチウム(Li)の安定同位体比は、地殻流体の起源指標として有用である。本研究は、冷湧水から沈殿した炭酸塩が、間隙水のLi同位体比を記録しているか検証した。日本海のガスハイドレート胚胎域の炭酸塩を弱酸でリーチングし、イオンクロマトグラフィーによりLiを分離精製した。濃度分析と同位体比分析の結果、溶出されたLiはカルサイトと、粘土鉱物由来Liの混合で説明できることがわかった。カルサイト端成分のLi濃度と同位体比を見積もり、分配係数と同位体分別係数をもとに元の流体の値を推定すると、ガスハイドレート胚胎域の間隙水と近い値が得られた。