日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G08 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
冷湧水成の炭酸塩に記録された間隙水のリチウム同位体組成
*宮嶋 佑典吉村 寿紘荒岡 大輔平田 岳史
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p. 131-

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抄録

リチウム(Li)の安定同位体比は、地殻流体の起源指標として有用である。本研究は、冷湧水から沈殿した炭酸塩が、間隙水のLi同位体比を記録しているか検証した。日本海のガスハイドレート胚胎域の炭酸塩を弱酸でリーチングし、イオンクロマトグラフィーによりLiを分離精製した。濃度分析と同位体比分析の結果、溶出されたLiはカルサイトと、粘土鉱物由来Liの混合で説明できることがわかった。カルサイト端成分のLi濃度と同位体比を見積もり、分配係数と同位体分別係数をもとに元の流体の値を推定すると、ガスハイドレート胚胎域の間隙水と近い値が得られた。

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