本研究では国内の郊外サイトにおける季節毎の雲凝結核特性の把握を目的に、東広島において大気エアロゾル観測を行った。2020年4−12月の間、2ヶ月毎に凝縮粒子計測器、光学式粒子計測器および雲凝結核計数器を用いて、大気中の全エアロゾル数濃度と複数の水蒸気過飽和度下における雲凝結核数濃度を測定した。また、粗大および微小粒子を24時間間隔で捕集し、主要イオン成分と水溶性有機炭素の質量濃度を分析した。雲凝結核数濃度は、エアマスが大陸起源の時は高く、海洋起源では低い傾向が得られた。また4月に黄砂、8月には西之島火山噴火の影響を確認し、イベント時の雲凝結核数濃度は非イベント時に比べ増加した。雲凝結核数濃度の日内変化は、火山噴火の影響下と冬季の逆転層形成時に限定的に観測された。よって、観測サイトにおける雲凝結核数濃度は、ローカルな発生源よりは長距離輸送の影響を強く受けることが示唆された。