宇宙線生成核種10Beは、その生成過程と長い半減期に基づいて、地球科学の広い分野で利用されている。その安定同位体である9Beとの比を測定するBe同位体分析は、主に加速質量分析法により実現されてきた。一方で、堆積物など試料中の9Beを別途定量することが望ましい試料に関しては、フレームレス原子吸光分析法やICP質量分析法により、9Beの定量がなされている。本講演では、アイスコアや堆積物など様々な古記録に含まれるBe同位体を多数試料分析することにより、古宇宙線強度変動の解明と古記録間の同期を行う試みについて、紹介する。