日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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S01 地球環境と生元素循環
大気中酸素濃度の時空間分布の変動から分かること
*遠嶋 康徳向井 人史町田 敏暢野尻 幸宏中岡 慎一郎寺尾 有希夫笹川 基樹白井 知子石澤 みさ
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p. 157-

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抄録

大気中の酸素濃度は、植物の光合成による生産、生態系の呼吸による消費、化石燃料の燃焼による消費、大気-海洋間の交換と大気輸送によってよって決まる。したがって、大気中の酸素濃度の時空間分布の変動を観測できれば、上記の各プロセスに対する情報を得る可能性がある。例えば、大気中酸素と二酸化炭素濃度の経年変化を精密に測定することで、化石燃料起源二酸化炭素の陸域生物圏および海洋への吸収量を定量的に求めることができる。さらに、酸素と二酸化炭素濃度の和として定義される大気ポテンシャル酸素(APO)を導入することで、大気-海洋間のガス交換についての情報を効果的に抽出することができる。国立環境研究所では地上サイトや貨物船を用いて大気中の酸素濃度広域観測を進めてきた。こうした観測結果から明らかになった全球炭素収支や、大気-海洋間のガス交換等の結果について報告する。

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