主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 164-
これまで北太平洋では,どのようなメカニズムを経て海洋表層に窒素やリンなどの栄養塩が供給され,生物活動が維持されているのかは良くわかっていいなかった。本研究では,これまでに予想されていた,深層に蓄積されている栄養塩が直接表層の高緯度海域を肥沃にしているという考えを覆し,ベーリング海で形成される中層水の栄養塩プールの形成と海峡部で起こる混合が,深層と表層の栄養塩を繋ぐ重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、この中層水由来の栄養塩とオホーツク海から流出する鉄分が混合することで,西部北太平洋の生物生産が高い状態で維持されていることが解明された。