青森県津軽地域には、八甲田・十和田火山の山域と、白神山地の山域があり、それらに源流を有する山地渓流河川の河川水は、大きく異なる岩石風化成分を含んでいることが、調査から明らかになった。いずれの流域でも、河川水は夏に岩石風化成分の濃度増加を示し、融雪水の流出期に低い濃度となった。八甲田・十和田火山の山域から流出する河川は、白神山地の河川より高いアルカリ度とケイ酸濃度を示し、その濃度の相関が高かった。風化により溶解する岩石の端成分を、安山岩と炭酸塩岩とすることで、各河川の濃度の違いを説明することができた。河川水中のケイ酸は、中流域に広がる水田で利用されることで初夏に低濃度を示し、ケイ酸は水田で強く吸収されることが明かになった。