日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
会議情報

S02 北日本におけるグローカル地球科学総合研究
青森県, 下北半島西部に分布する新第三紀檜川層層序の再検討と仏ヶ浦カルデラの提唱
*盛合 秀折橋 裕二佐々木 実沼田 翔伍浅沼 尚平田 岳史淺原 良浩
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 168-

詳細
抄録

本研究では檜川層の模式地である檜川流域およびその周辺域と西岸域(仏ヶ浦を含む福浦〜牛滝・野平の地域)に分布する珪長質火山岩および火砕岩について地質調査を行い,檜川層層序の再検討を行った.また,新たに縫道石山の石英斑岩についてU-Pb年代測定を行った.野平盆地は地形的に二重の盆状構造を呈しており,負の重力異常分布域(広島ほか,1989)からも示唆されることから,約 4 Maに浅海域で形成された「仏ヶ浦カルデラ」(新称)と約 2 Maに陸域で形成された野平カルデラ(根本・箕浦,1999)が重複していると考えられる.今回新たに得られた縫道石山・石英斑岩のジルコンU-Pb年代は4.7 Maであり,これら石英斑岩は仏ヶ浦カルデラ形成前のリング・ダイクと推定される.

著者関連情報
© 2021 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top