主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
p. 122-
火山ガラス中の水の定量分析では二次イオン質量分析法が強力な手法である.133Cs+ビームを用いた流紋岩質ガラス中の水の検量線は,高含水量で傾きが変化するが,その要因は理解されていない.本研究では,流紋岩質ガラスを標準試料として水分子種の存在量に注目し,検量法の解析を行った.1H−/30Si−比とOH分子量の場合,傾きの変化を示さず,相関関係を示した.しかしH2O分子量が支配的な試料は,検量線と異なる傾向を示した.水分子種のイオン化効率がそれぞれ異なり,すべての標準試料でイオン化効率が一定であると仮定のもと検量線の検証を行った結果, 133Cs+ビームを用いた場合,検量線の傾きが変化することは,OH分子とH2O分子のイオン化効率が異なることに起因することが明らかになった.