主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
p. 191-
生命の誕生に必須であるアミノ酸は、小惑星などを起源とする隕石などにより地球外から運ばれた可能性が考えられている。太陽系形成初期の小惑星で短寿命放射性核種の放射性崩壊により水質変質が起こり、高分子有機物やアミノ酸が生成された可能性がある。崩壊に伴い放出される熱とガンマ線のエネルギーはアミノ酸の形成に寄与する可能性が示唆されている。本研究では、小惑星内に存在すると考えられるホルムアルデヒド、アンモニア、グリコールアルデヒド(GA)、ヘキサメチレンテトラミンを含む水溶液を加熱またはガンマ線照射することによって、出発物質がアミノ酸の生成にどのような影響を与えるのかについて検討した。 加熱やガンマ線照射によって単純な分子からアミノ酸前駆体が生成された。また、(ⅰ) ガンマ線照射量を増加させた場合、(ⅱ) 出発物質のホルムアルデヒドの比率を増やした場合、(ⅲ) GAを加えた場合においてアミノ酸生成量が増加することがわかった。