日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星,生命へ
隕石母天体内部での前生物的な糖の生成におけるガンマ線とアンモニアの影響
*安部 隼平癸生川 陽子依田 功小林 憲正
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p. 192-

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抄録

宇宙空間での糖類の生成として, ホルモース反応が注目されており, 反応場の候補に隕石母天体での水質変質過程が挙げられる。隕石母天体ではエネルギー源として熱やガンマ線が考えられている。また, 含窒素化合物はアルデヒドと反応して糖類の生成を阻害することが知られている。本研究では熱とガンマ線による糖の生成の比較及び含窒素化合物の糖の生成への影響を検証した。隕石母天体内部の模擬として, (1)ホルムアルデヒド:アンモニア:純水(FAW), (2)ホルムアルデヒド:グリコールアルデヒド:アンモニア:純水(FGAW)の混合溶液を調整し, この試料に加熱またはガンマ線照射を行い, その生成物を誘導体化の後にGC/MSにより分析した。FAWでは, 加熱試料よりガンマ線照射試料の方が, 量・種類ともに多く生成したが, FGAWでは同程度の生成であった。またアンモニアを加えない系より加えた系の方が, 生成量が多い傾向となった。

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