日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
弱酸型陽イオン交換樹脂を用いた微量炭酸塩試料からの硫酸イオン抽出法開発
*古知 武黒田 潤一郎小川 奈々子吉村 寿紘大河内 直彦
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キーワード: CAS, 硫黄
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p. 213-

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抄録

炭酸塩鉱物中の硫酸イオン(CAS)は海水硫黄同位体比復元に用いられてきた。炭酸塩殻をもつ有孔虫化石は世界中の広い地域から産出し地質時代を通して豊富に存在するため、古環境復元における上質なツールとなる可能性が示唆されてきた。しかし、有孔虫化石中のCASは低濃度であるため硫酸イオン濃度や硫黄同位体比測定の際に試料量が多くなる問題があり、CASを抽出するためには試料前処理法の開発・最適化が必要である。本研究は炭酸塩試料の溶解に弱酸型陽イオン交換樹脂を用いることで、微量炭酸塩試料からのCAS抽出方法の開発・最適化と微量炭酸塩試料中CAS濃度の測定を目的として行った。この結果、弱酸型陽イオン交換樹脂を用いて10 mgの炭酸塩標準試料中のCAS濃度を安定して測定することが可能となった。本発表では開発・最適化されたCAS抽出方法と測定した標準試料中CAS濃度を報告する。

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