海底堆積物中に保存される浮遊性有孔虫の殻は過去の海洋表層環境を長期スケールで保存できる優良な記録媒体である。例えば、殻のMg/Ca比は海洋表層水温を、δ11Bは海水pHを記録でき、古気候研究において幅広く用いられている。しかしながら、海底堆積物に高濃度で含まれる泥による汚染といった影響を被りやすく、正しい環境復元には、厳密な殻洗浄と問題のあるデータの除外といった過程が不可欠である。本研究では、国際深海科学掘削計画(IODP)の第361次航海において西インド洋から採取された海底堆積物コア(Site U1476)の浮遊性有孔虫Orblina universa(500〜850 μmの殻サイズ)に対する様々な地球化学分析結果を報告する(B/Ca、δ11B、δ13C、δ18O、Mg/Ca、Al/Ca、Sr/Ca、87/86Sr、Ba/Ca)。