主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
p. 35-
太古代から現在に至るまで,微生物は地球環境と相互に作用し,その結果として鉱物を沈殿させてきた.その痕跡は岩石中に記録されており,例えば主に炭酸塩鉱物からなるストロマトライトは約35億年前以降で報告されている.また,太古代~原生代に多く形成された縞状鉄鉱層,マンガン鉱床,リン酸塩岩なども,そのような相互作用の痕跡である.それゆえ,これらの岩石から地球史・生命史を読み取ることが可能である.ただしそのためには,それらがどのような微生物によって,どのような環境条件の下で,どのような過程を経て形成されうるのか,といった素過程の情報が必要不可欠である.講演者はこれまで,微生物が形成した鉱物からなる過去の堆積岩と現世の堆積物の両方を対象に研究を行ってきた.本講演では特に現世のものに関して,これまで得られている研究成果を紹介する.