主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
p. 36-
代表的なバイオミネラルである炭酸カルシウムは、過去の水温、塩分、水深の復元と言った古環境解析に利用されている。最近になってこれまでの報告よりも1桁近くSr/Ca比が高いココリスも報告されている(Hermoso et al., 2017)。このようなきわめて高いSr/Ca比をもつココリスが生成するメカニズムを理解することは、古環境復元の際にも見逃すことはできない。筆者らは構造がフレキシブルな非晶質炭酸カルシウムが炭酸カルシウムの結晶構造に規定されることなく、不純物元素を取り込むことができることに着目して、従来は不適合であるSrやBaをカルサイトの結晶構造中に導入できることを報告した。講演では非晶質炭酸カルシウムがバイオミネラリゼーションにおける不純物元素導入に果たしうる役割について議論したい。