土星衛星タイタン大気中で生成した有機物エアロゾルは、表層の液体メタンによって変成されることが予想されるが、今まで調べられて来なかった。本研究では、タイタンソリン(有機物エアロゾル模擬物質)を液体メタンに溶解させ、蒸発させた前後での、表面構造及び化学構造変化を調べた。その結果、低温(90-100K)かつ短時間(6時間)の反応であるにも関わらず、芳香族が選択的に溶解し、溶け残ったタイタンソリン粒子がアグリゲイト化することが分かった。これらの結果は、実際のタイタン表層においても、降雨蒸発等の乾燥―湿潤サイクルによって、有機物エアロゾルが液体メタンによって同様に変成され得ることを示唆する。