遠洋域の広い範囲に堆積していることが知られる遠洋性粘土は、グローバルな海洋環境変動を読み解くのに有効なツールとして期待される.しかしながら,遠洋性粘土は一般的に記載的な特徴に乏しい堆積物であり,記載のみで細かく層序を区分することが難しいという問題があった.そこで,発表者らの研究グループでは,化学組成の特徴から層序を区分する「化学層序」の手法を,レアアース泥を含む南鳥島の深海堆積物に適用した.その結果,南鳥島EEZの堆積物は3層のレアアースピーク (REY>2000ppm) を含む計8層からなることが明らかとなった.さらに、これら層序をコアごとに比較することで、レアアースピークの堆積と一致したタイミングで堆積層の欠落が起こっている可能性があることが明らかとなった.本発表では、これらの堆積層の欠落が起こった時代と場所、そしてその原因について議論する.