日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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S2 太平洋プレートの変遷史
日本海溝海側斜面における間隙水の同位体組成と流体循環
*鹿児島 渉悟朴 進午山野 誠佐野 有司
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p. 68-

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抄録

海溝軸海側では海洋プレートの屈曲に伴い断層が発達する。それに伴う流体循環はプレートの変質や地震活動に影響すると考えられ、その規模や時間変動を解明することは地球科学的に重要である。流体の起源を推定する上で、化学的に不活性でマントル起源物質の混入に敏感な3He等は有用なトレーサとなる。Park et al. (2021, Sci. Rep.)は日本海溝海側斜面における間隙水中の3He/4He比を観測し、その空間分布などを基に、当該地域でモホ面を横切るような流体循環が存在する可能性を示した。しかし流体循環の空間的広がりや時間変動についてはデータが限られており、ほとんど議論されていない。本研究では、日本海溝海側斜面における流体の起源・循環およびその時間変動を調査するため、2020年から2022年にかけて白鳳丸航海を通じて三陸沖海域の断層近傍で堆積物・海水試料を採取した。本発表では、得られた同位体データを基にして日本海溝海側における流体の起源と循環について議論する。

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© 2022 日本地球化学会
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