日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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S3 希土類元素の宇宙化学・地球化学
希土類元素研究から始まった生物化学風化研究 : 氷期—間氷期サイクルにおける炭素循環
*赤木 右
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p. 82-

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抄録

希土類元素は、ケイ酸塩、燐酸塩、炭酸塩、有機物、酸化物の地球上の多くの相に相当量分配し、しかも、相対濃度が指紋としての性質を持つので、地球化学トレーサーとして有用である。この相をまたがって分配される性質を用いて、演者は植物とケイ酸塩鉱物の関係を議論してきた。 一方、岩石の化学風化は、二酸化炭素の吸収を伴うため、地球表層の炭素循環に大きく寄与する。植物の岩石溶解への関与は、光合成による炭素固定以外にも、植物が地球の炭素循環に関わっていることを意味している。 希土類元素を用いた植物風化の研究を紹介し、珪藻のよる陸起源物質の溶解・摂取、さらに海洋のダストの微生物風化について議論し、新しい海洋炭素循環像を提示する。

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