主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
p. 82-
希土類元素は、ケイ酸塩、燐酸塩、炭酸塩、有機物、酸化物の地球上の多くの相に相当量分配し、しかも、相対濃度が指紋としての性質を持つので、地球化学トレーサーとして有用である。この相をまたがって分配される性質を用いて、演者は植物とケイ酸塩鉱物の関係を議論してきた。 一方、岩石の化学風化は、二酸化炭素の吸収を伴うため、地球表層の炭素循環に大きく寄与する。植物の岩石溶解への関与は、光合成による炭素固定以外にも、植物が地球の炭素循環に関わっていることを意味している。 希土類元素を用いた植物風化の研究を紹介し、珪藻のよる陸起源物質の溶解・摂取、さらに海洋のダストの微生物風化について議論し、新しい海洋炭素循環像を提示する。