レアアースに富む深海堆積物 (レアアース泥) の中で最も主要なレアアースのホスト鉱物相は,魚類の歯や骨片を構成する生物源アパタイトである.本研究では,南鳥島周辺のレアアース泥を含むピストンコア試料から取り出した多数の生物源アパタイト粒子について,EPMAとLA-ICP-MSによる局所化学組成分析を実施した.得られた685分析点×35元素の化学組成データセットに対し,独立成分分析による多変量統計解析を行った.解析の結果,堆積後の続成過程における元素取り込みなどを示すと考えられる4つの独立な地球化学シグナルが抽出された.