日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析セッション
成長速度の異なる2つのサンゴ群体のU/Ca比に関する研究
*源田 亜衣山岡 香子井上 麻夕里中村 崇井口 亮酒井 一彦鈴木 淳
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p. 101-

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抄録

サンゴ骨格中に取り込まれるウラン濃度(U/Ca比)は温度依存性を持ち、古海水温計としての可能性を検討されてきた(e.g., Min et al., 1995, Geochim Cosmochim Acta)。近年ではU/Ca比が海水のpHにも依存することが報告されており(Inoue et al., 2011, Geophys Res Lett; Raddatz et al., 2014, Biogeosciences),U/Ca比の変動には複数の制約因子が働いている。またこれらの制約因子の他にもサンゴの成長速度による影響も無視できない。そこで本研究では、飼育環境下で生育した異なる成長速度を持つサンゴ骨格を試料とし、そのU/ Ca比の温度依存性や成長速度の違いによる影響について検討した。

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