日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G1 大気とその境界面における地球化学
都市域及び森林域における大気エアロゾル中の全糖に関する研究
*松本 悠太熊井 勇喜横内 晃希松本 潔
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p. 14-

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抄録

雲粒核として作用するなど大気環境における重要な役割が指摘されているエアロゾル中の糖類について、フェノール-硫酸法により全糖を定量し、その濃度や水溶性有機炭素(WSOC)濃度への寄与、発生源について考察した。エアロゾル試料は、甲府市の市街地域(都市域)と富士山北麓のアカマツ林(森林域)で採取した。全糖は粗大粒子よりも微小粒子に多く含まれ、また、森林域よりも都市域で濃度が高かった。その発生源として、粗大粒子では植物片の飛散による一次発生が、微小粒子ではバイオマス燃焼が重要であると考えられる。WSOC濃度に占める全糖濃度の割合はおよそ10~20%であり、粗大粒子で高く、また森林域よりも都市域で高かった。これらの結果より、全糖がWSOCの重要な構成成分であることが明らかになった。

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