日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G7 素過程を対象とした地球化学
放射性炭素を用いた魚類耳石および水晶体の炭素源の定量的評価
*安東 梢宮入 陽介西田 梢林 正裕横山 祐典
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キーワード: 放射性炭素, 耳石, 水晶体
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p. 143-

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抄録

魚類の生活履歴復元のための一般的な手法として、体組織の微量元素分析や安定同位体比分析が挙げられる。近年は加速器質量分析装置の進化により、放射性炭素(14C)の高精度測定が可能となった。特に、これまでの年代測定とは異なり、核実験起源の14Cを利用した年齢査定など、魚類の生態解明等にしばしば用いられてきた。14C分析には主に耳石が用いられてきたが、より炭素量が多く細かい分析が可能な水晶体の分析も着目されている。しかし、耳石と水晶体はそれぞれ炭素源が異なるとされ、それらの14C値の比較可能性については、まだ十分な検討がなされていない。本研究では、耳石及び水晶体の炭素源を定量的に評価することを目的とし、餌および飼育海水の管理下で飼育された魚類アマノガワテンジクダイの水晶体の14C分析を行った。餌、飼育海水中の溶存態無機炭素(DIC)、飼育魚の耳石、水晶体の14Cを測定することにより、餌・DIC由来炭素の耳石と水晶体それぞれへの寄与率を計算した。

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© 2023 日本地球化学会
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