日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G8 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
古原生代の堆積物リサイクリングから発生したLOMU型含水アセノスフェリックマントル
*Dey Bidisha柴田 知之芳川 雅子
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p. 161-

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抄録

本研究は、東松浦アルカリ玄武岩の新しい地球化学的・岩石学的データを提示し、西南日本におけるLOMU型マントルの存在を実証するものである。広島大(TIMS MAT-262)で測定された放射性同位体比は、低い206Pb/204Pb比 (17.72 - 18.04) と中程度の87Sr/86Sr比 (0.7041 - 0.7044) を示し、東アジアで見られるLOMU型アルカリ玄武岩(例:長白山、武田連地、小黒河など)と類似する。 岩石学的研究から、初生マグマ は含水アセノスフェリックマントルで生成されたことがわかった。これまでの研究では、西南日本のアルカリ玄武岩の起源は、停滞した太平洋プレートに由来する含水アセノスフェリックマントル(1.8 GPa以上)であるとされてきた。しかし、このモデルでは東松浦玄武岩の LOMU型同位体比を説明できない。本研究では、LOMU型マグマの生成に関し鉛同位体進化についてモデル計算し、2つの独立した古原生代の堆積物から発生したマグマ源の混合を示唆した 。

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