抄録
症例は85歳の男性,胃粘膜下腫瘍の経過観察中に腹痛および嘔吐が出現し,当院救急外来を受診.上部消化管内視鏡検査・上部消化管造影検査・腹部CT検査等から,胃粘膜下腫瘍によるBall valve syndromeと診断し,胃局所切除術を行った.腫瘍は病理組織学的検査により,胃Inflammatory fibroid polypと診断された.本症例は経過観察中にBall valve syndromeを呈した胃Inflammatory fibroid polypであるが,同様の報告はまれであり貴重な症例と考えられた.