主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
回次: 70
開催日: 2023/09/14 - 2023/09/24
p. 49-
これまでヨウ素の化学形態別分析は、海水を陸上の研究施設に輸送した後に行われてきた。しかし、ヨウ素の化学形態はその場の酸化還元環境の変化に敏感に変化しやすいため、船上分析により正確なヨウ素の挙動を明らかにすることができる。したがって本研究では、試薬や試料処理にかかる時間・空間が限られる船上環境における、迅速かつ正確な化学形態別分析法を確立した。これまで海底堆積物の分析に用いられていた比色法を、海水の低いヨウ素濃度での分析に適用した。さらにヨウ素の化学形態を揃えるための臭素水を添加する場合としない場合に分けることにより、処理工程や試薬を増やすことなく化学形態別に分析できるようになった。MR22-03(2022/04/16から05/20)とMR23-05(2023/07/27から08/27)において、海洋地球研究船「みらい」によって採取した海水を、確立した分析法を適用し、化学形態別分析を行った。