日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G3 海洋の地球化学
北太平洋東経155°線における海水中形態別水銀濃度の分布と人為由来水銀による汚染度評価
*丸本 幸治多田 雄哉武内 章記小畑 元
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p. 64-

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抄録

本研究では、データが不足している西部北太平洋海域において形態別水銀濃度の全水深データを得ることを目的とした。同海域においてクリーン採水により海水試料を採取し、形態別に水銀濃度を測定した。その結果、北太平洋東経155度線の総水銀濃度は表層で低く、深層で高くなっていた。溶存ガス状金属水銀、ジメチル水銀、モノメチル水銀の濃度も表層と比較して中深層と深層で高くなっていた。また、これらの還元性の水銀は赤道から北緯20°付近までの水深500m付近に極大層があり、それは酸素極小層の上端に形成されていることから、微生物による再無機化により酸素が消費されて還元状態となることにより生成されている可能性がある。レッドフィールド比に基づいて人為由来水銀の影響を調べた結果、亜表層や中深層ではその影響が小さく、深層において影響がやや大きいことがわかった。

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