日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
会議情報

G5 古気候・古環境解析セッション
生物試料分析のための高収率ストロンチウム抽出クロマトグラフィーの検討
*浅沼 尚白井 厚太朗澤木 佑介平田 岳史
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 92-

詳細
抄録

本研究は微少容量のマイクロカラムを用いたストロンチウム抽出技術の構築することで、生態学研究への応用を見据えた化学分離工程の簡略化およびコストダウンを目指す。マイクロカラムには80 µLのSrレジンを充填した上で、2.4mL溶離液を流すことで妨害成分の除去およびストロンチウム精製を行う。リン酸硬組織の模擬分解溶液を用いて元素回収率を確認したところ、ストロンチウムでは97%以上となった。この結果、十分なストロンチウム回収率を達成できており、マイクロカラムを用いた場合にも高精度δ88Sr測定(<0.03‰)が実現可能となる。さらに、実試料として炭酸塩硬組織(JCp-1, JCt-1, NIES CRM 22)/石灰岩 (JLs-1)/リン酸塩硬組織(NIST SRM 1400, SW-1)/リン酸塩鉱物(DA-1, DA-2, MA-1)/海水(IAPSO)をICP質量分析計を用いて分析し、87Sr/86Sr及びδ88Srデータを取得した。本講演ではマイクロカラムを用いた化学分離操作の詳細を紹介するとともに、実試料の測定結果として得られた87Sr/86Sr及びδ88Srデータについて考察・検討を行う。

著者関連情報
© 2023 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top