日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析セッション
オントンジャワ海台形成に関わる火山活動と白亜紀海洋無酸素事変の関連の再検討
*松本 廣直石川 晃大河内 直彦小川 奈々子白井 厚太朗黒田 潤一郎鈴木 勝彦
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p. 99-

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抄録

オントンジャワ海台は世界最大の火山で、白亜紀中期に発生した海洋無酸素事変1aとの関連が議論されている。Deep Sea Drilling Project (DSDP) Site 167は太平洋のMagellan Riseで掘削された海洋コアであり、Core 67-65にオントンジャワ海台起源と考えられる厚い火山灰層が含まれている。本研究ではDSDP Site 167の、微化石・オスミウム(Os)・炭素(C)同位体層序を確立し火山灰層の堆積年代を制約した。その結果、火山灰の堆積は白亜紀海洋無酸素事変1aの発生とほぼ同時であることが判明した。本研究の結果は両者の因果関連を支持するものである。

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