日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
対馬海盆南東斜面における表層堆積物中の全有機炭素・全窒素濃度からみる古環境変動
*金子 夏樹戸丸 仁小河原 快杜
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p. 114-

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抄録

日本海は4つの浅い海峡に囲まれた縁海であり,完新世の最終氷期最寒冷期には海水準が低下して, 閉鎖的な環境となるなど, 大きな海洋環境の変化を経験してきた. 海洋堆積物の全有機炭素濃度(TOC)と全窒素(TN)の変化はその海域に供給される有機物の種類や堆積時の海底の環境,周辺の陸域環境を反映すると同時に, その変動が詳細に記録されるため,陸に近く浅い,相対的に大きな海洋環境の変遷を高精度に復元できる. 本研究では,最近3万年程度の温暖化が進行する時期に,暖流の入口となる対馬海盆の海底環境がどのように変動したのかを,有機物の堆積過程の変化から解明することを目的とし,表層堆積物中のTOCおよびTN分析し, 他のプロキシーや海域から得られた結果との比較を行った. 本研究より, 高精度なTOC・TN分析は詳細な古環境の変動だけでなく, 斜面崩壊のような局地的な現象も捉えることができ,様々なスケールでの古環境復元に有効であることが明らかになった.

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