日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
沖縄県南大東島鍾乳石コアの酸素安定同位体比に基づく数千年スケールの気候変動
*有村 悠汰植村 立Syed Azharuddin阿部 理浅海 竜司Yuan ShufengChin HahjungWang Xianfeng
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p. 117-

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抄録

ダンスガード・オシュガーイベント(D-Oイベント)と呼ばれる急激な気候変動が最終氷期に起こっていたことが,グリーンランドアイスコアの分析により明らかになっている.D-Oイベントは北半球の広範囲に影響を及ぼし,対応した変動が中国や西ヨーロッパの鍾乳石の炭酸カルシウム酸素安定同位体比(δ18Oca)にもみられる.しかし,日本の鍾乳石からはこのような変動は明確には確認されていない.こうした地域による変動パターンの差異について検証するため,本研究では沖縄県南大東島にて採取した2本の鍾乳石コアのU-Th年代とδ18Ocaを測定した.成長が連続的な部分の成長期間は 49.2-91.6 kyr BP(誤差は平均±330年)であり,最深部は現時点で日本最古のU-Th年代であった.δ18Ocaは,グリーンランドアイスコアのD-Oイベント14-22と明確に対応した変動がみられた.また,50-70 kyr BPの期間において数千年スケールの変動パタ-ンは中国鍾乳石とも類似していた.

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