日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
京都府芦生研究林の広葉樹サワグルミの年層内同位体比変動による高分解能古気候復元の可能性
*渡邊 裕美子片山 喜登李 貞中塚 武
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キーワード: 樹木年輪, 同位体
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p. 121-

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抄録

アジアモンスーン地域において、樹木年輪の年輪幅や同位体比などを用いて、過去の水文気候を復元する研究が盛んに行われている。そのなかでもセルロース酸素同位体比は異なる樹種であっても個体間相関が良く、降水量や相対湿度と有意な相関を示すため、優れた水文プロキシとされている。それらのほとんどは年層毎に同位体比を測定した研究であり、より高い時間分解能で降水情報をえるため、年層内同位体比に注目が集まっている。本研究では、広葉樹であるサワグルミの年層を6分割して同位体比分析し、気象観測データと精密に対比することにより、高時間分解能な水文プロキシとしての可能性を検証した

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