日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
カルシウムリン酸塩の地球化学に基づくブラチナイト母天体の長期熱活動
*伊藤 健吾仁木 創太栗原 かのこ諸星 暁之三河内 岳平田 岳史飯塚 毅
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p. 139-

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抄録

ブラチナイトは鉄に富むカンラン石から成る始源的エコンドライトで、部分融解残渣として形成されたと考えられている。本研究では、ブラチナイト隕石Northwest Africa 10932中のカルシウムリン酸塩鉱物であるアパタイトとメリール石についての鉱物組織観察、希土類元素(REE)の拡散プロファイル、およびU-Pb年代測定を実施した。観察結果は、熱変成作用中にアパタイトがメリール石に置換されることを支持し、REE拡散モデリングにより熱変成の持続期間を約10^4年と制約した。この持続時間は衝撃変成の時間スケールよりも長く、内部熱源が必要であることを示唆する。アパタイトとメリール石のU-Pb年代は4482 ± 29 Maで、これは母天体の長期熱活動を示す。さらに、この年代は安山岩質隕石Graves Nunataks 06128/29のアパタイトU-Pb年代と一致し、交代作用による塩素に富む流体の放出を示唆している。

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