日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
酸化還元度の異なる円盤環境におけるコンドルール形成期間
*福田 航平Zhang MingmingHertwig AndreasChaumard NoelTenner TravisSiron Guillaume木村 眞木多 紀子
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p. 144-

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抄録

コンドルールは、ケイ酸塩鉱物のMg# (= Mg/[Mg+Fe] molar %) によりtype I (Mg# > 90) とtype II (Mg# < 90) に分類され、type Iはtype IIに比べて還元的環境下で形成したと考えられている。Type IとType IIコンドルールの存在は、酸化還元度の異なる環境が原始太陽系円盤に存在していたことを示唆する。しかし、このような環境が、いつ、どこで、どの程度継続して円盤に存在したのかは未解明である。円盤の酸化還元度は、ダストや水氷の存在量に関連すると考えられるため、円盤内における酸化還元環境の変遷を明らかにすることで、原始太陽系円盤の物質分布を制約できると期待される。本発表では、DOM 08006 (CO3.00-3.01) およびAsuka 12236 (CM2.9) に含まれる16個のtype Iおよび12個のtype II コンドルールのAl-Mg年代測定結果に基づき、コンドルール形成期間と酸化還元度の関連を議論する。

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