日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G9 地球化学の最先端計測法の開発と挑戦
初期地球の化学進化解明に向けた冥王代ジルコンの探索
*金子 沙椰島田 愛斗高橋 真里花山本 伸次大野 剛深海 雄介
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キーワード: 冥王代, ジルコン, LA-ICP-MS/MS
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p. 216-

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抄録

地球が誕生した46億年前から40億年前までの期間を冥王代と呼び、この期間に大気や海洋が誕生し、大陸の形成が始まったとされている。しかし、現在見つかっている地球最古の岩石は40億年前のアカスタ片麻岩であるため、大気や海洋の起源について地球物質からアプローチするのは難しい。そこで、風化・変成作用に強いジルコンという鉱物については冥王代の年代を示す試料が見つかっているため、これらを調べることが冥王代を物質学的に研究する上で重要となる。地球の起源物質について様々な元素の同位体より議論されており、冥王代ジルコンの同位体を調べることで冥王代の環境変動を議論できると考えている。本研究では、冥王代ジルコンが多く含むとされているオーストラリアのJack Hills角礫岩を用いて200 ㎛以上の鉱物からLA-ICP-MS/MSより冥王代ジルコンの探索を行い、特徴を調査した。

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