エネルギーに乏しい海底下深部堆積物では、生体必須な重金属が微生物活動の重要な活動因子の1つである可能性がある。本研究は、海底下微生物による重金属の生体利用を検証するため、メタン生成菌の活動に必須なニッケル(Ni)に着目し、メタン生成菌によるNi同位体分別を培養試験で調べた。実験室での培養条件と実際の海底下環境の違いを考慮し、モデルメタン生成菌Methanosarcina barkeriを1)メタン生成経路、2)培地中Ni濃度、3)生育速度(温度)を変えた複数条件で培養し、培養前後の培地および培養後の菌体のNi同位体比を測定した。