日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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S3 太平洋プレートの変遷史~深海底からマントルまで
オーストラル諸島ツブアイ島産カンラン岩捕獲岩から見る南太平洋ポリネシア地域のマントル物質の特徴
*深瀬 芙紅小木曾 哲石川 晃秋澤 紀克
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p. 266-

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抄録

南太平洋ポリネシア地域はスーパープルームの存在が示唆されており、当地域のカンラン岩捕獲岩について調べることで、マントルのより深い部分の情報を知る手掛かりが得られると期待される.本研究では、ツブアイ島のカンラン岩捕獲岩について、岩石組織観察、鉱物化学組成分析および温度圧力履歴の復元を行い、当地域のマントル物質の特徴と起源について議論する.岩石組織、鉱物化学組成はバリエーションを示し、他の海洋域(タヒチ・ハワイ・海洋底)のカンラン岩にはない特徴も見られる.推定される温度範囲は~650-900℃で、他のホットスポット(タヒチ・ハワイ)のカンラン岩捕獲岩のうち、浅い海洋リソスフェア起源と考えられるものの範囲と重なる.ツブアイ島のカンラン岩捕獲岩は中央海嶺で形成された海洋リソスフェア起源であり、ツブアイ島での火成活動時の様々な組成のメルトとの反応によって輝石の化学組成のバリエーションが形成されたと考えられる.

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